株式会社ジーニー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:工藤智昭、以下「ジーニー」)は、インターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「GenieeSSP」において、サイト訪問者を悪質なWebサイトへ強制的に遷移させる不正なリダイレクト広告への対策を強化する、メディア向け不正広告検知機能を新たに開発し、提供を開始いたしました。
昨今、アドテクノロジーの急速な発展により、広告取引の拡大・効率化が進む一方で、悪意ある不正広告に関する問題が顕在化しています。このような背景から、<広告価値の保護>に向けた整備が進められていますが、インターネット広告全体の透明化や品質改善を実現するためには、<媒体価値の保護>の観点からも対策を講じる必要があります。なかでも、訪問者を意図しないWebページへ強制的に遷移させ、不正アプリのインストールなどを誘発するリダイレクト広告は、メディアが抱える慢性的な課題となっています。
このような背景から、「GenieeSSP」では元より不正広告への対策を進めてまいりましたが、今回の機能開発によって、さらなる監視体制の強化を図ると同時に、検閲をすり抜ける悪質な不正広告の検知対策が可能になります。不正広告に対する二重のセキュリティ強化で、メディアは不正広告によるユーザーの実害を防ぎ、自社インターネットメディアの信頼性と媒体価値の保護を実現することができます。
GenieeSSP不正広告検知機能の特徴
1) 網羅的な「自動検閲システム」
DSP/SSP/アドネットワーク問わず、「GenieeSSP」を通して配信されるクリエイティブを、自社独自のシステムで網羅的に検閲します。GenieeSSPと直接接続されているDSPにおいては、不正なクリエイティブを検知した際はブラックリストに自動登録してクリエイティブ単位で配信を停止。収益毀損を最小化しながら不正広告を回避することが可能です。また、GenieeSSPと直接接続されていないネットワーク/SSPにおいても、GenieeSSPを経由して配信することで、広告タグから配信されるクリエイティブを検閲することが可能になります。
2) すり抜けた不正広告に対応する「高精度オペレーション」
不正広告の手口は日々巧妙化しており、完全に防ぐことは困難を極めます。そのため、検閲をすり抜けた不正広告を配信停止するためのオペレーションが欠かせませんが、複雑に入り組んだ広告配信ネットワークを遡り該当の広告を特定するには、従来相当の時間と技術が必要でした。
今回の機能開発により、時間やドメインを始めとする様々な条件を指定することで、配信された広告クリエイティブを可視化し、不正広告を迅速に特定することが可能になります。「GenieeSSP」で流通する毎秒三十万もの広告クリエイティブの中から、配信された不正広告を特定し配信停止するまでの高精度なオペレーションを実現し、利用すればするほど照合精度が向上する不正広告防止基盤を、システムとオペレーションの両面から構築します。
今後もジーニーは、顧客企業の課題解決に向けたプロダクトの提供・機能改善を行うと同時に、インターネット広告全体の透明性と信頼性を向上させるための取り組みを進めてまいります。